フルカワ商店
専用シート工法拡販
産業機械商社のフルカワ商店(本社四日市市中部十四ノ九、古川誠彦社長、電話059.351.1525)は、歩道などでアスファルトとブロックのすき間から生える、雑草をシャットアウトするシート工法の拡販に力を入れている。アスファルトを含浸した不織布をすき間の上部に張り、雑草の発生を抑えるもので、「一度張れば数年間は、除草作業に必要なコストが不要となる」(古川社長)というメリットを強調。自治体などへの売り込みを強化する考えだ。(四日市・春田昭継)
歩道のアスファルトとコンクリートブロックの境界面は、自動車の振動などで、すき間ができやすく、雑草の温床となるケースが多い。そこで同社が目を付けたのが、舗装工事に利用されているアスファルト含浸シート。ただ、これを張るだけでは雑草の防止に効果が得られないため、開発した工法(ボブロH工法)ではまず、すき間にテープを張り、一定の空間を確保した上で、シートで覆うようにした。これにより、雑草が一点に集中してシートを破ることを防いでいる。
シートは厚さ三ミリ。熱を加えて接着するが、全体ではなく両端のみを接着するため、振動などで引き切れることはないという。施工費は一メートル当り千二百−二千円。これまでに自動車専用道路や国道など十件の施工実績がある。
同社では「既設、新設道路を問わず、導入のメリットは大きい」(古川社長)としている。